愛用のMacに「アップデートがあります」の通知が出て、そのまま放置している人は多いはず。今回のmacOS 27 Golden Gateは見た目の刷新だけでなく、Siriの中身が入れ替わる大型更新です。使えるMacと使えないMacがはっきり分かれるので、押すか待つかを決める前に、変わるポイントを先に把握しておきましょう。
macOS 27 Golden Gateで何が変わるのか
目玉は新しいSiri。従来の「音声で命令する道具」から、画面や写真の内容を踏まえて動くアシスタントへと役割が広がりました。加えて写真編集、ブラウザ、保護者向け機能、自動化ツールにも手が入り、地味ですが体感速度の改善も告知されています。以下、優先して試す価値のある7つを順に見ていきます。
1. 生まれ変わったSiri
Siriは独立したアプリとして用意され、iPhone・iPad・Macで共通の入り口になりました。できることの幅は大きく、
- 文章の作成や言い換えの提案、メールの下書きから送信まで
- カメラや画像に写っているものを認識して説明する視覚的な理解
- いま開いている画面の内容を踏まえた質問への回答や操作の代行
- 複数のアプリをまたいで情報を探し、実際に処理を進める
- 専用アプリ内で過去のやりとりを記憶して続きから話す
声そのものもカスタマイズ可能で、高さ・速さ・話し方のトーンを好みに寄せられます。処理はクラウド側の仕組みも併用されますが、プライバシー保護を前面に出した設計が説明されています。日本語での挙動や機能の対応範囲は段階的に広がる可能性があるため、実際に触って確認するのが確実です。
2. 写真の角度を後から直せる編集ツール
撮影後に構図の角度を調整する「空間的な再フレーミング」が入りました。斜めから撮ってしまった被写体を正面寄りに見せたり、画角の外側を補って広げたり、不要な写り込みを消したりといった処理が写真アプリ内で完結します。旅行やイベントで大量に撮った後の整理が一気に楽になる部分です。
3. 子ども用アカウントの管理が細かく
家族でMacを共有している家庭には効く更新です。設定の「ファミリー」から利用時間のスケジュールを組めるようになり、平日と休日で使える時間帯を分けるといった運用ができます。平均の使用時間やよく使うアプリを一覧で確認できるので、話し合いの材料にもなります。新しいサイトを開こうとしたときに保護者へ確認が飛ぶ仕組みも追加されました。
4. Safariのタブをグループで整理
タブを30個くらい開いたまま作業している人向けの機能。「旅行の計画」「仕事」「調べもの」のようにグループを作って束ねられるので、用途ごとにウインドウを行き来する必要がなくなります。会社の資料探しと私用の買い物が混ざりがちな人には効果が分かりやすいでしょう。
5. 説明するだけで作れるショートカット
ショートカットは便利なのに設定が面倒で敬遠されがちでした。今回は「やりたいこと」を言葉で説明すればOSが組み立ててくれる方式が加わりました。たとえば「指定フォルダに入れた画像を自動でリサイズして書き出す」といった内容を文章で伝えるだけ。請求書のPDF整理、スクリーンショットの一括加工など、毎月の手作業を減らす余地は大きいはずです。
6. マップの表示が精密に
立体表示の描き込みが強化され、建物の装飾や樹木の形まで鮮明に描かれるようになりました。旅行前の下見や、初めて行く駅周辺の雰囲気をつかむ用途で使い勝手が上がります。
7. 全体の動作と表示の調整
AirDropの転送、ファイルの一覧表示、アプリやWebページの読み込みが速くなるとされています。前世代で指摘されていた半透明UIの見づらさも調整が入り、文字とボタンのコントラストが改善される見込みです。
対応しているMac
- MacBook Neo(2026)
- Appleシリコン搭載MacBook Air(2020以降)
- Appleシリコン搭載MacBook Pro(2020以降)
- Appleシリコン搭載iMac(2021以降)
- Appleシリコン搭載Mac mini(2020以降)
- Mac Studio(2022以降)
- Appleシリコン搭載Mac Pro(2023)
Intel搭載モデルは対象外です。手持ちの機種は画面左上のアップルメニューから「このMacについて」で確認できます。
アップデート前にやっておく3つのこと
- バックアップを取る:Time Machineで外付けストレージに丸ごと保存。これだけで失敗時の復帰が段違いに楽になります。
- 空き容量を作る:数十GBの余裕がないとインストールが途中で止まります。写真や動画は外部ストレージへ退避を。
- 仕事道具の対応状況を確認:会社支給のVPN、経理ソフト、Adobe系やドライバ類は、公式が対応を告知してから上げるのが安全です。繁忙期の直前は避けましょう。
特にバックアップは後回しにされがちですが、大型更新のタイミングで環境を整えておくと安心感が違います。
この記事に関連するおすすめアイテム
ポータブル外付けSSD(1TB前後)
アップデート前のバックアップと写真・動画の退避に。Macの空き容量不足でインストールが止まるのを防げます。
Time Machine用 外付けHDD(大容量)
世代をさかのぼって復元できるTime Machine運用向き。容量あたりの価格が安く、丸ごとバックアップを長期間ためておけます。
USB-Cハブ(多ポートタイプ)
ポートが少ないMacBookでも外付けストレージやモニターを同時接続できます。バックアップ作業と日常の周辺機器接続を1本でまとめられます。
今後追加予定とされている機能
年内から来年にかけて、メッセージやメールが文脈を読んで「この写真を添付」「予約便の情報を引用」といった提案を出す仕組み、パスワードアプリが弱いパスワードや流出したパスワードを検知してワンクリックで作り直す機能などが順次入る予定と説明されています。初回リリースで全部そろうわけではないので、目当ての機能がある場合はリリースノートを追うのが確実です。
よくある質問
リリース直後にすぐ上げても大丈夫?
個人用途で趣味のMacなら試す価値はあります。ただし仕事で使う1台しかない環境では、業務アプリの対応が出そろう最初のマイナー更新まで様子を見るのが無難です。
古いIntel Macはどうすればいい?
macOS 27には上げられませんが、現行OSのセキュリティ更新は一定期間続きます。ブラウザと重要アプリを最新に保ち、機密データの扱いに気をつけて使い続けるか、買い替えを検討する形になります。
新しいSiriは日本語でも全機能使える?
機能ごとに対応言語や提供時期が異なる場合があります。設定画面のSiri項目で利用できる項目を確認し、表示されない機能は後続の更新を待つことになります。
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参考: Apple releases macOS 27 Golden Gate: 7 new features to try(Mashable)の内容をもとに、日本の読者向けに独自に構成しています。