折りたたみスマホを手に入れた(あるいは狙っている)人がまず直面するのが、内側ディスプレイの指紋と皮脂です。開くたびに顔の油が付き、閉じるとその汚れが両面に転写される。ティッシュでこすってしまい、あとから細かい擦り傷に気づく人も少なくありません。

アップルが自社の研磨用クロス(ポリッシングクロス)の対応機種リストに新型の折りたたみiPhoneを追加した、というニュースが話題になりました。ネタとして笑われがちな製品ですが、裏を返せば「折りたたみ機の画面はクロスでやさしく拭くもの」という前提が、メーカー側からも示されたということです。

マイクロファイバークロスの選び方で見るべき3点

マイクロファイバークロスは百円台のものから専用品まで幅がありますが、画面に使うなら見るべきポイントは絞られます。

1. 繊維の細さと織り方

パッケージに「レンズ用」「液晶・眼鏡用」と書かれたものは、繊維が細く、織りが平らでフラットです。逆に掃除用・水拭き用の厚手クロスは糸が太く、砂やホコリを抱え込みやすいため、画面には向きません。同じ「マイクロファイバー」表記でも用途は別と考えてください。

2. 縫い目とタグの有無

端が縫い返されているタイプは、その縫い目が画面のコーティングに当たります。切りっぱなし(レーザーカット)で縁が平らなものが理想。ブランドタグが縫い付けられている場合は、切り取ってしまうのも手です。

3. サイズは20cm角前後、枚数は複数

折りたたみ機は開いた状態で7〜8インチクラス。手を動かす回数が多いと汚れが広がるので、20cm角くらいの余裕があるサイズが扱いやすいです。そして1枚を使い続けないこと。汚れを吸ったクロスは研磨剤入りの布と同じで、汚れたまま使うのが一番傷の原因になります。数枚まとめ買いしてローテーションするのが現実的です。

折りたたみスマホの画面を傷めない拭き方

内側の折れる画面はガラスではなく、樹脂系の層で覆われた柔らかい構造です。硬い一枚ガラスの前提で扱うと失敗します。

  • まず乾拭きの前にホコリを飛ばす。砂粒が一粒あるだけで線傷が入ります。ブロワーで吹き飛ばしてから拭く。
  • 力を入れず、円を描かずに一方向に。折り目の上をゴシゴシ往復させない。
  • 液体は画面に直接かけない。クロスに少量含ませ、ヒンジのすき間に流れ込まないようにする。
  • アルコール度数の高いものやガラスクリーナー、除菌シートの流用は避ける。コーティングが白く曇る原因になります。専用クリーナーか、ほぼ水に近い含水クロスが無難。
  • ヒンジの奥は綿棒か柔らかいブラシで。ポケットの糸くずがたまる場所です。爪や金属のピンで掻き出すのは禁物。

純正クロスは買う価値があるのか

正直に言えば、性能面で「これしかない」というものではありません。眼鏡店やカメラ用品として売られている良質なクロスでも十分です。純正品の価値は、メーカーが自社製品のコーティングに使って問題ないと明示している安心感と、素材の均一さにあります。高価な折りたたみ機を買うなら、そこに数百円上乗せする心理的コストは小さい、という判断もありでしょう。

一方で、実用的にコスパが高いのは「複数枚入りのレンズ用クロス+ブロワー+専用クリーナー」の組み合わせです。デスク用・カバンの中用・車用と分散させておけば、ティッシュやシャツの袖で拭く事故が減ります。

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液晶・レンズ用マイクロファイバークロス(複数枚セット)

汚れたクロスを使い続けるのが傷の最大要因。細繊維タイプを複数枚持ってローテーションすれば、折りたたみ画面を安全に拭き上げられます。

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スマホ・液晶用クリーナー液

皮脂は乾拭きだけでは伸びるだけ。コーティングに負担の少ない専用液を少量クロスに含ませる方式なら、ヒンジへの液体侵入も防げます。

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シリコンブロワー(エアブラシ)

拭く前に砂粒とホコリを飛ばすだけで線傷のリスクが激減。折りたたみ機のヒンジ周りにたまる糸くず対策にも使えます。

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クロスは洗って使う。ただし条件つき

マイクロファイバーは洗って再利用できますが、扱いを間違えると性能が落ちます。

  • ぬるま湯と少量の中性洗剤で手洗い。もみ洗い程度で十分。
  • 柔軟剤と漂白剤は使わない。繊維に膜が張って皮脂を拾わなくなります。
  • 乾燥機や高温は避け、陰干し。他の衣類と一緒に洗うと綿ボコリを拾います。
  • ゴワゴワしてきたら交換のサイン。消耗品と割り切る。

ケースとフィルムで拭く回数自体を減らす

掃除のテクニックより効くのは、汚れにくい状態を作ることです。指紋が目立ちにくいアンチグレア系の保護フィルム(折りたたみ内側に貼れる対応品かどうかは必ず確認)、閉じたときに外側画面を守るケース、そして手を洗ってから触る習慣。地味ですが、この3つでクロスの出番はかなり減ります。

よくある質問

ティッシュやウェットティッシュで拭くのはどれくらいダメ?

ティッシュは繊維が硬く、木材パルプの粉が残ります。細かい擦り傷やコーティングのムラにつながるため、常用はおすすめしません。アルコール入りのウェットティッシュも、折りたたみ機の内側画面には避けたほうが安全です。

眼鏡拭きやカメラのレンズクロスを流用しても大丈夫?

基本的に問題ありません。ただし眼鏡のレンズコートやカメラの砂を拾ったクロスをそのままスマホに使うと傷の原因になるので、用途ごとに分けて使うのが前提です。

折り目の部分の汚れが取れないときは?

強くこするのではなく、開いた状態でクロスに水をごく少量含ませ、押し当てて浮かせてから軽く拭き取ります。それでも残る場合は汚れではなく折り目自体の光の反射であることも多いので、無理に磨かないほうが安全です。

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参考: Relax, Apples Polishing Cloth is compatible with the iPhone Duo(Mashable)の内容をもとに、日本の読者向けに独自に構成しています。

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